左足上がり、かつ 爪先上がりのライから。

左足上がりでつま先上がりの傾斜からのショットでまず考える事は、間違いなく左に引っかかる事である。ただのつま先上がりの傾斜からでも引っかかりを計算してショットをしますが、それに左足上がりが加わってくるとなおさらである。

ピンまでの距離の関係でミドルアイアンで打つ場合は、バランスを保ってさえすれば比較的打ちやすいライではある。上り傾斜が入るのでボールが上がりやすいし、つま先上がりでは、ボールを捕まえやすいという条件が揃っているからである。引っかかる事を計算してやや右側にアドレスをとって打つ。注意点はバックスイングの際に右足でしっかりと踏ん張っておく事。そして、フックボールを計算して右サイドから攻めるという事くらいです。人によって得意、不得意はありますが比較的簡単なショットだと思います。

しかし、グリーン近くからのショット (ピンまで30ヤードから50ヤードくらい) では要注意です。これはウエッジのショットになります。ウエッジは先ほどのミドルアイアンと違い、ライ角がアップライトとなります。ロフト角度も大きくなります。という事は、このような傾斜地でアドレスをとった場合フェイス面をグリーンセンターに向けて構えて打った場合、出球はグリーン左端方向またはそれよりも左側に飛び出してしまいます。これはライ角よりもロフト角度の影響が凄く大きいのです。最も引っかかるのは58度のサンドウエッジになります。

ピンフラッグがグリーン左サイドに切ってある場合は気をつけましょう。中途半端にピン右側を狙って打ってしまうと思っていた以上に引っかかって、グリーン左側もバンカーに入れてしまう可能性もあります。

つま先上がりの傾斜度合い、左足あがりの傾斜度合いを良く考えればピンフラッグよりも7〜8ヤードくらい右サイドに向いてアドレスする覚悟が必要です。

山岳コースでは砲台グリーンがたくさんあって、このような状況がよくあります。50ヤード以内の距離からアプローチをして、グリーンオンしないなんて事がないように注意すべき事です。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表      木村 武人

投稿者: take

木村武人 S38.8.14生 専修大学商学部卒業、体育会ゴルフ部出身。フロリダ州オーランド、オレンジカウンティーナショナルGCにてフィル・リットソンよりゴルフメソッドを学ぶ。現在は西宮名塩ゴルフセンターを拠点にレッスン活動中。 コースレッスンも毎週開講中。