アプローチ上達に欠かせない右手の秘策

グリーン回りからアプローチをした時、どうもフェイスにボールがしっくり当たっていない、フェイス面に球が乗っかって飛んでいる感じがしない等々。

悩んでいる方は結構多いと思います。

      この写真の右手グリップに注目

一見スクエアには見えるが親指と人差し指の間がルーズ、つまり締まりがない。このグリップのままアプローチに挑むとヘッドが最下点を通過した後にボールに当たってしまう可能性が高い。ダウンブローには当たりにくいために、もしも上手く打てたとしても打感にイイ感触が残らない。

 

 

        この写真の右手に注目。

上の写真に比べると手のひらを被せてなおかつV字がシッカリ締まっている。V字の付け根付近の筋肉にもっこりと山が出来ている。人差し指はカギ型となり、指が反った感じを作る。

最も大切なのは、このような右手になれば右前腕と右手甲に逆くの字の角度を作って構える事になる。

左腕からシャフト迄は一直線。右腕とシャフトは逆くの字。

この状態をキープしてインパクトして欲しい。

距離感を育むのは右手。そのためにも右手グリップにちょっとした工夫を入れて練習してみよう。

きっと今までにない感触が出てくるはずだ。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表     木村 武人

今日2/6はラウンドレッスン。皆さんそれぞれの気付きが・・・・

今日は吉川インターゴルフ倶楽部でラウンドレッスン。時折あられが降りしきる中、真冬のコース攻略。これが目的。

知って欲しい事を沢山伝えた。

写真真ん中の方はドライバーで240ヤード、8アイアンで150ヤードを飛ばす。

状況①

ピンまで軽い打ち上げの145ヤード、ライはつま先上がりの軽いラフ。風は左からのややアゲンスト。本人は傾斜のライと風を考慮し、6アイアンを選択した。本人は番手を上げて軽く打ったつもりではあったが、やはり無理なスイングになっていた。結果30ヤードもショートした。

提案したのは5ウッドである。

平地で風も吹いてなければ、当然オーバーする。しかし気温、風、ライ、この三つの条件を考えると5ウッドを極限まで短く持ってグリップしてハーフショットで打つ。

気持ちも楽になるので、シッカリハーフショットをしきる事が出来るのだ

。結果はピン横のグリーンエッジまでボールを運ぶことが出来た。

 

状況②

普段AWを多用してアプローチしている女性にアドバイス。状況はピンまで40ヤードでグリーン手前には障害物は何もない。そこで、8アイアンをチョイス。本人は少し戸惑ったが、パッティングスタイルで力みを取ってまっすぐ引いてまっすぐフォローを出す。

この単純な打ち方、つまりコロがすイメージで打ったショットは少しハーフトップであったがピンよこ3メートルにオン。

今までと同じAWで打っていれば、冬の薄い芝からはダフリやトップになっていた可能性が大きい。8アイアンで転がす事に割り切った心理状態が功をそうしたのだ。

ゴルフというゲームは様々な状況から最適なクラブチョイス。最適な打ち方、最適な考え方を強いられるスポーツなのだ。

ラウンドレッスンではその辺りまず私、木村が打って見せて納得させた上、生徒さんにもやって頂く事で納得感が深まっている。そんな1日でした。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表       木村 武人

平均パット数 2.5 以上かかる方々へのアドバイス

生徒さんのラウンドレッスンをしているとパッティングを苦手としている方の割合は、約50パーセントくらいです。

苦手な方の多くはまず狙うラインはおおよそ分かっておられるのだが、自分の意図しているラインに正しく身体を向く事が出来ていない事が多い。たとえ真っ直ぐのストレートラインでも右や左側に体を向けてパッティングしている。

このように意図する方向と違う方向を向いてアドレスしてしまうと、最も大切な 「距離感」が生まれないから苦労を強いられている。

 

10メートルのストレートなラインで練習してみよう。

アドレスをとった後にパターを両肩に当てて、そのシャフトがカップの1メートル左側を向いている事を確認して欲しい。(右利きの場合)

距離感が合わない方の多くはシャフトがカップ、又はカップよりも右側をさしているでしょう。

ボールが転がっていくラインと、自分の体の線は二本ある事に気がついてほしい。

つまり、パッティングにおいても体の向きは目標であるカップの距離までの10パーセント左側を身体が向いていればラインと平行に立てているのである。

1メートル前後の距離ではさほどの狂いは生じにくいが、10メートルを超える距離となると意図していない所に向かって構えヒットする事が多くなる。この悪循環が距離感が生まれないと言う諸悪の根元となっている。

距離感の合わない方も含め、パッティングの苦手、入らないと困っている方は、ぜひ「10メートルからの練習」 を始めて下さい。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表        木村 武人

非力な女性のバンカーショット 脱出方法

ガードバンカーから何度も打ってしまう方をたまにお見かけします。

男性のようにまだ腕力だけで脱出出来るのであれば、それはいいのですがグリップが緩みやすい非力な女性の方は、どうしても砂の抵抗に負けてしまうために砂の爆発力を生かしたエクスプロージョンショットが出来ないで困っておられます。

バンカーと言うと「上からボール手前の砂を叩きつけろ」とか「フェイスをおもいっきり開いて、アウトサイドインにカットすれば良い」などいろんな意見が出ては来ると思いますが、それでもなかなか思ったように脱出困難で困っておられますね。

そこで一度試して欲しい練習方法があります。

① クラブ (SWで良い)  を持ったら前傾せず地面に対してまっすぐ垂直に立ち、クラブヘッドを持ち上げて自分の目の高さまでヘッドを浮かす。

②その姿勢で野球のバットを振るみたいに地面と並行に水平素振りを行う。

③ 右に回した時は右肘が曲がり、なおかつフェイスが開いて空を向く。これが正しい。次にヘッドが垂れ下がらないように気を付けながら左に水平素振りして見る。左に振った時はフェイスは反対に地面を向き、右腕が伸びて左肘がおれ畳まれているでしょう。

①から③を繰り返して振っていると、フェイスはバックスイングで開き、フォローでは閉じる。このフェイスローテーションを感じて欲しい。

実際の練習場のマットからの練習では、まずスタンスを広くして(スクエアスタンスである事) なおかつ前傾姿勢もやや深くアドレスを。

その姿勢から②と③で説明した水平素振りを数回行う。必ずフェイスローテーションを意識して。フェイスは開いて閉じるものをシッカリ頭に叩きつけるのである。ヘッドの軌道もインサイドからインサイドへと導かれる。

その後にボールの手前をダフリながらショットをしてみる。頭が動かなければトップや大ダフリもなく20~30ヤードは飛ぶ。

実際コースのバンカーに入っても今までのように手前の砂を上から叩きつけたり、オープンスタンスでアウトサイドインにカット軌道で打つのではなく、

練習で行って来たインサイドからインサイドの軌道、バックスイングで開いたフェイスはショット後にはシッカリ閉じる。雑誌等で書かれている理論や内容からは反するかも知れないが、非力な女性やバンカーで苦しんでいる方は是非ともお試し下さい。

光が見えるはずです。

宝塚ゴルフアカデミー

代表    木村 武人

 

アプローチイップスになってしまったら。

アプローチの感覚を忘れてピンに寄るどころか、まともに当たらなくなってしまう。

こうなると元に戻すのが大変になる。ロフト角度の大きいPWや.AWでアドレスするとフェイス面が当然自分の顔の方を向いていために、「ボールを上げなければならない」 という心理が働くから厄介なものなのである。

ボールを右側にセットしたり、番手を上げて9アイアンを使って打ったりと、工夫してる方もよく見かける。

しかし、これでは根本的解決は出来ない。

対策

ボール位置を少し右にセット。そしてフェイス面を被せてアドレスする。フェイスを被せることで当然ロフト角も立ってくる。

ボールが右サイドでフェイスが被って左を向いた形になる。こうする事で「ボールが上がらない」と言う心理状態にすることが第一。

左に向いたフェイスからは、ボールの飛び出しも引っかかるのが当然である。

しかし、打ってみると意外にさほど引っかかりがなく、フェイスに捕まってヒットしている事に気がつくのだ。

つまり、イップスの時はボールを高く上げないと、との思いが心のどこかにあるので実際のインパクト時ではフェイスが開いていた可能性非常に大きい。

アドレスではフェイススクエア。しかしインパクトで開く。これではスイングの動きがおかしくなっているのは当たり前だ。

という事はこの被せ打ちドリルをして打っても、さほど左には飛ばない。

少し左に引っかかって飛んだとしても、フェイスで「シッカリ捉えている」という感覚が芽生える。

最初は強めに被せてヒットし、徐々に被せ度合いを少なくして行こう。

シッカリフェイス面で捉える。この事を思い出せばスランプから脱出できる。

頑張って。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表       木村 武人

狙っている方向が、意図している所とズレる、その原因

コースに出るとティーショット、セカンド等景色も違えばハザードによって視覚的にプレッシャーも加わり、目標にまっすぐに

アドレスする事が難しい。

よくあるのは目標よりも右側に向いてしまう事。

ティーショットにおいてもティーグランドが、コースに対して右を向いていたりティーマーカーが右を向いていたりとアライメントがごまかされやすいものだ。

アドレスをとる際、目標に対してボールの30センチくらい前に何かスパットを見つけてそこにフェイスを合わせる。この方法では一般の方は狂いが生じるケースを何回も見てきた。

それは、クラブフェイスをスパットに合わせたとしても、スタンスや体の向きがそのスパットに平行にはならないのだ。

どう言うことかと言うと、ほとんどの方は体を目標のピンに向けようとしてしまうので、せっかくのスパットが台無しになる。つまり最初に向けたフェイスの向きも右にずれ、ボールの位置も目標に対して大きく右側にズレる事になる。

これでは自分の狙っている所から大きく右側を向いたアドレスでショットする事になる。

ではどうすれば正しいアライメントが出来るのか❓

ボールの先のスパットにフェイスを合わせる前に、両肩を結ぶ線を目標距離の10%左側に向けてからアドレスに入る。

つまり、100ヤード先のピンを狙うのであれば10ヤード左に体の線を合わせる事からはじめ、それに平行にスタンスをとってボールの位置を正しくセットする。

その結果、フェイスがスパットに向いていればオッケイなのである。

最初は信じられないくらい目標よりも左を向いていると思うかも知れないが、それが正しいアライメントなのである。

皆さん、フェイスの向きと体の向きは全く違うラインになる。だから平行にアドレス出来るのですよ。

宝塚ゴルフアカデミー

代表      木村 武人

 

 

 

左手の小指、薬指、中指はシッカリ握る。しかし・・・・・・・

左手の小指側3本の指でしっかり隙間なく握る。これはグリップの基本であって重要な事です。

       この写真は左小指側の3本がシッカリと握られ

ていて、隙間もなく理想的と言えます。

しかし、この3本指のシッカリ強くグリップする事に気をつけて練習していると、知らぬうちに左手に力が入り過ぎてしまい 、アドレスでは左肩がつり上った格好になり肩の回転をしにくくしている場合があります。

中には練習後に左手にジワーっと痛みを感じる方もおられます。

それではスムーズな回転スイングを邪魔することにもなり兼ねません。

そこで

             この写真のように

小指指先に少しの隙間をあけて握ってみましょう。

こうする事で、普段アドレスに入った時にどれだけ左3本に力を入れているか?

またどれだけアドレスを硬くしていたかが良く分かるはず。

右手の中指、薬指の二本と、左手の三本指の力配分が均等になるようにグリップ出来るようにしてみよう。

左右のバランスが取れて、アドレスもきっと良くなる。

リキんでいるな!

そう感じている方はぜひやってみよう。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表     木村 武人

ピンの根元が見えない砲台グリーンへのアプローチ術

砲台グリーン回りからは打ち上げのアプローチを強いられる。

左足上がりからのアプローチでは実際にはボールを上げやすいもの。

しかし、ボールを上げようとする気持ちが強いと「ザックリ」も出やすい。 左サイドが上がっているからヘッドアップもしやすいのだ。

このような状況からは傾斜に沿って振ればいいのだが、普段ダウンブロー系にヘッドを入れるかたは、インパクト時に傾斜に突っかかって抜けが悪くなり、飛び過ぎたり又ショートするケースもあるので距離感が合わせにくい。

そこで試して欲しいのが、普段オープンスタンスでアプローチする方はスクエアにスタンスをとる。

フェイスは決して開かないで目標にまっすぐセット。

ここがポイント。

ヘッドの軌道はインサイドアウトに振ってみよう。

左上がりの強い傾斜では、インサイドアウト軌道でストロークする事でインパクト時にヘッドが詰まらず、アウトに抜け場所がキープされる。

スイング中は決してフェイスを開かない事が条件。シャンクになり兼ねません。

このようにインサイドアウト軌道のアプローチも覚えておく事でピン根元の見えない砲台グリーンへのアプローチ感が養えます。

きっとフェイスにボールが乗った打感を感じられるでしょう。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表       木村 武人

腕の力を抜いてスイングするためのアドレスとは・・・

スイングに力みは大敵である。しかし、アドレスからテークバックの動作をする際には肩や腕、またグリップにも力が入りやすいもの。

たとえアドレス時にリラックスした構え方をしていても、「静から動」 と動きに入る時は要注意である。

バックスイングで力んでしまうと、トップからダウンスイングに入る時にも必ず力が入る。結果、腕に頼ったミスショットになりかねない。

そこでアドレス時に普段よりもお尻を少し突き出して構えてみる。すると股関節から上体を前傾させている事に気がつく。

そして「肩甲骨から腕がぶら下がっている感覚」で構えてみる。肩から手までは力みゼロにしてしまおう。

このまま力の抜けた腕やグリップで構えたアドレスからは、どうテークバックを行えばいいか分からないはず。

そこで力の入れどころを腹筋、内ももにしっかりと入れる。アドレスから始動する際は普段より力の入った腹筋 (お腹まわり) をねじる意識で出来るだけゆっくりとスタートしてみる。軽くなっている腕は同調するようにお腹のねじれと「一体に」動き出す事。

このようにテークバックをスタートさせる事で、ボディー全体のターンと腕が調和されるため、手先に無駄な力が抜けるのである。力まないためには、アドレスからのスタートが重要なのです。

最初はハーフスイングで我慢して、飛距離を求めず練習してみよう。

今までと違った打感が手に伝わるから。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表       木村武人

 

 

 

インテンショナル (意図的) にハーフトップボールを。

寒いこの時期はとにかく芝のライが悪い事が多い。

夏場のようにフカフカとボールが浮くことも無く、土がむき出しになっている事がよくある。

そんな時に絶対ミスってはならないのは、ダフり、

である。冬にスコアーが悪くなる理由の第一は、薄いライからのダフリである。これはアプローチも含めて言える事だ。

ライが悪いゆえ、傾斜が絡むとなおさらだ。

マン振りなどおろか、我々プロでも2クラブくらい上げてハーフショットでグリーンを狙う、なんて事は頻繁に出くわすのである。

そこで、この時期にやって頂きたい練習方法は、

7アイアンで練習する場合、グリップを短く持ってソールを浮かせてアドレスし、コンパクトにバックスイングを。

ダウンブローに打ち込むのではなく、ハーフトップを打つ練習だ。

これでははっきり言って飛距離が出ないので、練習場でやってても決して面白くない練習だ。  だからこそやって欲しい。

普段7アイアンで150ヤードのキャリーだったら、130ヤードいや120ヤードでもいい。

ポイントはスリークウォーターでスイング。

リーディングウェッジでボールの真ん中やや下辺りをヒット。ハーフトップをわざと打って欲しい。

こんなつまらない練習も必ずコースで成果を出してくれる事間違いない。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表   木村武人