バックスイングで肩が回りやすくなる。

年齢とともに体が回りにくいとお嘆きの方、よくおられますね。肩が回りにくいと言うのは肩甲骨周りの筋肉が硬くなっている事は間違いない。日頃から肩甲骨周りをよく動かして血行をよくしないといけない。朝、ちょっとの体操を続けるだけでも継続は力なりで必ず効果は表れます。面倒くさい気持ちと戦って下さい。

比較的体の柔らかい方でも力の使い方、関節の使い方を間違っているために回転を阻害している場合がある。

それは肩を一生懸命回そうとするあまり、手首と肘の関節を硬くしてしまい逆効果になる場合だ。肩をスムーズに回すために、必要な関節をどう使うかが分かっていないからそうなる。

バックスイングでは左肩を回せ、とよく言われている。そのためには補助してくれるものが必要不可欠なのだ。

つまり、右肘を曲げる事とコックを利用することである。左肩を回そうとする前にまずコックを早く使うと同時に右肘のたたみ (折ること) を利用しながらテークバックしていくと、手首と肘の関節の動きに引っ張られて左肩が回り始める。ここがポイント。  このコックと右肘の屈曲は「ヒンジ」と呼ばれる。

代表的な良い例は、全盛期の青木功プロである。青木プロはテークバックの際にコックが早く、右肘を早くたたんでトップに向かっている。その結果、左肩甲骨の可動域が広がり深く肩が回っている。最近の綺麗にスイングする若手プロには見られないスイングであるが、今の選手たちも青木プロと同じように、ヒンジを利用して肩を回しているのである。

せっかく備わった関節である。使い方次第で今までより楽に肩が入り易くなる事は、間違いないであろう。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表    木村 武人