コースマネジメントのいろいろ

「ショットは悪くないのにスコアーがイマイチだなあ」 っていう言葉、よく耳にします。ショットがイイというのは良く当たっているので、ついついピンをデッドに狙いたくなるものです。気持ちは良く分かるのですが、そんな時にスコアー崩してしまうのには理由があります。

ショットがまあまあいい日でも時には、時にはピンを直接狙わない勇気も必要なのです。  これは、ひとホールで叩いてしまった例です。

ティーショットはフェアウエーに。セカンドは残りやや打ち上げの130ヤードでピン位置は左サイド。A氏は9アイアンでピンを狙って打ったショットがやや引っかかってグリーン左手奥に外れてしまった。運悪くボールは次のホールへと続くグランドに止まったため、ピンに対して逆目のアプローチが残った。A氏はサンドウェッジで対応したが思った以上に 芽が強くザックリ。グリーンに乗らない。次のアプローチだがグリーン奥からになる。ザックリの後だけにインパクトを強く入れてボールは、グリーンをオーバしバンカーへ。こうなると焦る気持ちが当然高くなって自分のペースでプレー不可能な状態になっている。

結果的に3打目のアプローチからカップインするまで7打もかかってしまった。

このケースでは、セカンドが9アイアンとピンを狙えるクラブだったのもあるが、左足上がりの打ち上げ傾斜であったので、ピンまで届かせたい気持ちが力みを生み、結果少し引っかかり気味にボールは飛んだために左奥にオーバーとなったという事である。

これは、打ち上げの引っかかりやすいライにもかかわらず、ピン方向に向けてショットし、インパクトが強く入った事にある。こういう場合は当然左に飛ぶ事を想定して、グリーンセンターを狙って打つべきでした。センターにオンすれば良し。ちょっと引っかかったらピンに絡むかも、くらいの気持ちでショットすれば怪我は防げた事でしょう。

ピンをアグレッシブに狙ってプレーするのもイイかも知れませんが、ゴルフコースにおいてグリーンの奥、またはグリーンから見てくぼんでいる低い場所からのアプローチは大変難易度の高いものになります。そのような場所を避けてセカンドを狙って行けば、大叩きを避ける事が出来ます。

基本はグリーンの手前から攻める。打ち上げやバンカー越えとなるピンより低い所にボールを残さないように狙う。時には距離ギリギリのクラブで打つのではなく、一つ大きめのクラブを短く持って軽く打ってみる。以上の事を心がけてみましょう。

グリーン近くから苦労する事が減るはず。

 

宝塚ゴルフアカデミー

代表    木村 武人