アイアンやフェアウェイウッドのショットは第2打、第3打目になるので様々なライ(傾斜地 ) からのショットとなるので、ドライバーのようなアッパーブローでは対応出来ないですね。
やはり、クラブヘッドが地面の最下点に達する前にボールを捉える必要がある。そのように打てていない方達の多くは、バックスイングの際に右サイドの壁がつぶれている可能性があります。右サイドとは、右膝、右内もも、右腰のことです。どういう状況かと言うと、バックスイングで肩が回って行く時に右の腰も同時進行して回っている。悪くなるとトップで右腰が引けて (右膝も伸びきっている状態) しまい、上半身が左側 (ターゲットより ) に傾く状況を避けなければなりません。
このようなトップから切り返してダウンスイングに入ると、右肩が下がりシャフトがインサイドから寝て降りて来ます。そうなるとヘッドが地面の最下点に達する手前でボールをヒットする事が困難になります。
アイアンが苦手な方の多くは、そういうケースが多いのです。逆に言うとドライバーショットは得意な方とも言えるでしょう。(ティーアップされて浮いたボールを打つので許されます。)
しかし、18ホールをラウンドすればアイアンやユーティリティ、フェアウエイウッドを使用する頻度は、ドライバーに比べてはるかに多いはず。
そこで日頃から練習しておいてもらいたい方法です。アドレス時のスタンスを若干オープンスタンスにしておき(肩はターゲットに平行) 、右膝だけを前に(ボール方向)深く曲げて構えておきます。左膝よりも右膝が前に出ているためにバックスイング時に右腰が回りにくく、下半身の右サイドに壁を感じる事が出来ます。クラブは8番か9番アイアンくらいを使用して8分くらいのスイングで打ってみます。
今まで上半身と下半身を同時に回してた為、ダウンスイングの時にシャフトが寝てアッパーに振ってアオリ打ちをしてた方には、この右膝ドリルをオススメします。
右サイドに出来た壁のあるトップから降りるダウンスイングでは、シャフトがいつもより立って降りて来ている感覚を掴みましょう。そうなれば自然とダウンブローの軌道に導かれて行きます。
コースで「ドライバーショットは良いのだけれど、二打目以降がどうも」と思っている方はダウンスイングでシャフトが立ち、ボールに直接コンタクト出来るスイング作りをしていってください。
宝塚ゴルフアカデミー
代表 木村 武人