状況に応じたアプローチの打ち方

コースに出ると必ずやってくるのがグリーン周りのアプローチです。アプローチと言っても様々な状況があります。ボールからグリーンエッジまでの距離が長い、または短い。グリーンエッジからピンまでの距離が長い、または短い。それから、ボールのライがどのような状態にあるか。フェアウェーなのかラフなのか、ボールが沈んでいるのか、浮いた状態なのか。また左足上がりの傾斜に止まっているのか、つま先上がりの傾斜に止まっているのか、左足下がりの傾斜に止まっているのか、それにボール周辺の芝目の向きまで考えると沢山の様々な状況があります。まずアプローチをピンに寄せるためには、クラブを4本持っていきましょう。9番アイアン、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジの4本をお勧めします。

クラブの選択ですがグリーンエッジからピンまでの距離が長くてボールが少しでも左足上がりの傾斜に止まっている時は、9番アイアンでランを多く使ったアプローチが簡単で有効です。アプローチ時にクラブをピッチングとサンドウィッチ2本などに決めていると、このような左足上がりでピンが思ったより奥にある時にサンドウェッジで打ってしまうとイメージとは異なってボールが上がりすぎてしまい、ショートしてロングパットが残る事になることがあります。この打ち上げという状況でフェースが開いてボールにあたればもっとショートして1ストロークを損してしまいます。特に気を付けたいのが、ラフに浮いているときは要注意でフェース面の上側に当たる可能性があり、だるま落としのようになってほとんど飛ばないこともあります。ところがもし9アイアンをチョイスすれば、たとえハーフトップに当たったとしてもフェースの芯から外れてヒットしているので、大オーバーすることなく、ランを使って結果オーライということも期待できます。このように転がせる状況のときは出来るだけロフト角度の少ないクラブを選択しましょう。

反対にグリーンエッジからピンまでの距離が短い場合ですが、サンドウェッジを使いフワッと上げてピンの根元に着弾させるイメージがいいです。特に左足上がりになっているところからは、ロフト角度の多いサンドウェッジとの組み合わせで高さを出してボールの勢いを抑えてくれていいかと思います。ここまでは左足上がりのライからの事を説明していますが、パーオンが出来ずショートした場合、少なからずとも左足の方が上がっているケースが多いからです。それとこの傾斜地の打ち方として気を付けて頂きたいのは、強くダウンブローに打ち込まないようにしてほしいのです。9番アイアンまたはサンドウェッジを使うにせよ、左足上がり傾斜に止まっているボールに対してヘッドを上から入れてしまうとヘッドのリーディングエッジ部分が地面に突き刺さる事になって、ボールが強く飛び出したり、少しでもダフリぎみに入ると思ってところまで飛ばずショートのミスになります。では打ち方としては、この傾斜に沿ってアドレスすると、少し体が右側に傾くようになるので斜面に沿ってストロークするとヘッドの入射角度が鋭角でなく緩やかなアッパーに変わります。ヘッドの軌道はアウトサイドイン軌道だと地面に突っかかって抜けなくなるので良くありません。。フォロースルーではヘッドはインサイドに抜かないで、目標に真っ直ぐかまたアウトサイドに抜くとヘッドは地面を滑るようになりミスを防げます。慣れてくるとフェース面はそのままの向きでインサイドアウト軌道でヘッドを動かせるようになればとても良くなります。

次にグリーンオーバーさせたときにやってくる左足下がりのアプローチについてです。この状況では寄せてワンパットをねらいにいくのでなくスコアーメイクを優先しましょう。打ったボールは高くは上がらないので手前にワンクッション、ツークッション入れてゆるやかに転がしていくのが一般的です。打ち方が重要ですが、傾斜の度合いにもよりますが。まずは傾斜に沿って立つことです。イメージはアドレス時に左肩を下げて右肩を上げる感じですね。これで両肩が地面にほぼ平行になるはずです。体重も自然と左足にかかることでしょう。体の安定を図るためスタンスは広めをお勧めします。打ち方のコツはインパクト時に左肩を絶対に浮き上げず、構えたその場にキープして打ち抜くことです。使用クラブはサンドウェッジがお勧めです。傾斜に沿って立ってインパクトすると当然ながらロフト角が立って当たるためボール低く飛び出します。グリーン奥からは下りの傾斜になっていることがほとんどなので、エッジの手前にバウンドさせて一旦ボールの勢いを抑えてグリーンを転がすようになります。アドレスで気を付けることがあと一つあります。この傾斜はボールよりも右サイドが高く上がっていてバックスイングを取りにくい状況にありますので構えたら右の足を大きく後ろ、背中の方向に引いて構えます。こうすれば、テークバックの際右の高くなっている斜面を気にせずにスムーズにバックスイングしやすくなります。

投稿者: take

木村武人 S38.8.14生 専修大学商学部卒業、体育会ゴルフ部出身。フロリダ州オーランド、オレンジカウンティーナショナルGCにてフィル・リットソンよりゴルフメソッドを学ぶ。現在は西宮名塩ゴルフセンターを拠点にレッスン活動中。 コースレッスンも毎週開講中。